約 545,785 件
https://w.atwiki.jp/marowiki002/pages/263.html
目次 【概要】カレゴリー 詳細いじめっ子正義感の強いタイプ 保身タイプ 嫌がらせタイプ いじめらっれ子 流れ第一段階 第二段階 第三段階 対策案 【参考】ソース 関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 カレゴリー 独自研究 社会 詳細 いじめっ子 複合型あり。 正義感の強いタイプ 問題意識の強い。 問題の解決の仕方に問題がある。 いじめという意識は皆無。 特に自分が正しいと思い込んでる。 周囲から慕われてる。 普段の行動はいいので周囲に信頼されて発言力・影響力が強い。 説教や更生のつもりだろうが越権行為だったりする。 保身タイプ 普段は傍観者。 いじめられっ子と接するときに、根拠のない排他的な行為をする。 嫌がらせタイプ 遊びでやっている。 反撃・報復してこない相手を選んでいる。 陰湿。 いじめらっれ子 はっきりとは分からないが最初の段階でいじめられっ子のにも何かしらの問題がある。 少なくとも自分の場合は、なにかしらの問題点・過失があった。 より具体的に分類する場合は、色々なタイプをいじめてきた人に聞くしかないように思う。 流れ 第一段階 正義感の強いタイプが間違った問題解決をすると発生。 この段階ではいじめられっ子の方にも非がある場合がある。 第二段階 保身タイプのせいで孤立させられる。 この段階でいじめられっ子には非がない。 第三段階 嫌がらせタイプが孤立して弱っている相手をいじめ始める。 ここまでくると進級・進学してもいじめ情報が共有されて嫌がらせしてくる。 対策案 高齢者をボランティアやバイトで雇って、校内を巡回してもらう。 ボケ防止とかにも有効? 【参考】 ソース 俺。 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/某国の諸問題一覧 ★★★ 創作/家族就学就労システム ★★★ タグ 社会 最終更新日時 2013-03-25 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/973.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー/コメントログ」 その発想はなかったわー -- 2010-06-16 12 00 39 スケールが大きくてゆっくりできたよ! -- 2010-07-23 17 47 55 G→ガンダムorゲッターは解ったがWが解らん ウイングゼロじゃあないよなぁ -- 2010-08-30 22 07 38 マジレスしちゃうと宇宙の記憶と太陽の紫外線で饅頭なんか変質して死ぬ -- 2010-10-01 10 08 00 ワロタ -- 2010-11-20 17 27 53 ↓2まぁ、そこはほら、いつものご都合的進化の結果、てことで -- 2011-06-16 21 48 57 なんとかレイwww -- 2012-01-06 00 23 00 ↓5 ウイングでいいんじゃね? バスターライフルでコロニー吹っ飛ばせるし -- 2012-08-15 18 45 04 俺達は死ねぇさん出せばいいんじゃないですかねぇ? -- 2014-05-22 17 28 28 なんとかレイは、アヤナミレイで良いかと -- 2017-01-03 09 22 10
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2372.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1135 ユグソウ 前半/コメントログ」 フヒヒwwwてんこかわいいですwww -- 2010-06-17 03 47 39 てんこにすりすりしてもr「HENNTAI」どぼじでぞんなごどいうのおおおおお」 -- 2010-12-12 22 00 54 ありすはともかく、胴付きてんこはお兄さんと話し合えば問題ないレベルじゃない? 犯人の基準がわからにゃいよ~? -- 2018-01-26 17 08 07
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2310.html
森から群れが消えた日(後編) 34KB 虐待-普通 駆除 kujyo 【前編からの続き】 『森から群れが消えた日(後編)』 D.O ここは、とある山のふもとにある、森に囲まれた小さな農村・・・から少し離れた森の中。 里からゆっくりのあんよで、森の中を丸一日ほと入ったところに、 それなりに歴史を重ねたゆっくりの群れがあった。 長はもう30歳以上にもなる偉大なドス。 背の高さも3mを越え、他のドス達からも一目置かれる存在だ。 群れの幹部達も、みんな数代にわたってドスを補佐してきた、尊敬を集めるゆっくり達である。 これまで何度か危機を味わっては来たものの、その知恵と、勇気と、ドスパークによって乗り越えてきた。 「むきゅぅ・・・さいきん、またごはんさんがとれなくなってきたわ。」 「わからないよー。せっかくあたらしいどすが、べつのむれをつくってでていったのにー。」 「そうね、むれのにんずうがへったのに、またごはんさんがたりないなんて・・・とかいてきじゃないわ。」 この群れでは近年、計画的なすっきりによって一年ごとにゆっくり頭数を倍増、 さらにまりさ優遇政策によって、一年に3~4匹のドスまりさを育成していた。 増えた若いゆっくり達を、若いドスまりさに率いさせて、『かいったく』に出す。 あとは今のゆっくりプレイスから程よく離れた、新たなゆっくりプレイスを見つけるまで旅を続け、 そこに入植したのち、相互に交流を行っていく。 そうした計画的な領地拡大によって、初代ドスまりさをトップ、60匹のドスまりさを中心戦力としたゆっくりコミュニティは、 現在では構成頭数5万匹を軽く超え、その勢力圏は人間さんの村をグルっと囲むほどにまで拡大したのであった。 ともあれ、そんな風に群れの頭数調整を進めながらも食糧難になるということは、 このゆっくりプレイスの草花や虫の数の、回復力自体が低下してきている事を示す。 満足するまで際限なく食っては、後先考えずに食料を取りまくるのがゆっくりだから、当然と言えば当然なのだが。 と、言うことは、ゆっくりの能力でどうこう出来る範囲を超えてしまっている訳であり、 解決策はもはや一つしかない。 「ゆっ!ドスは人間さんから『のうっぜい』してもらってくるよ!」 『納税』・・・早い話が、 人間さんにはお野菜の生えるゆっくりプレイスを貸してあげてるんだから、 できたお野菜さんは、ゆっくりにちょうだいね! でもかわいそうだから、人間さんが食べる分だけは残してあげるよ、ドスは優しいね! であった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「なんじゃい、はぁ。またお前さんかね。」 「ドスの群れが、ゆっくりしたご飯さんが足りなくて困ってるんだよ! 人間さんは、いつも通りお野菜さんを持ってきてね!いっぱいでいいよ!」 ドスの交渉窓口は代々、村長が行うと決められていた。 だが、今回の村長はドスより背が低いチビッ子のジジイのクセに、従順さに欠ける所があった。 今回も同様で、ここまでは過去10年以上続けられてきた受け答えであるのに、 ドスが考えているほどのお野菜さんがのうっぜいされる事はまず無い。 と言うのも・・・ 「いや、この間も別の若いドスが来ての。野菜をたーっぷり持って行きおったわ。 わしらも相手がお前さん達だけならいいがの。ドスが来るたんびに野菜やっとったら、 もうわしらの食べる分も無くなってしまいよるんじゃよ。」 「ゆぅぅ。本当なの?」 「嘘なんぞつかんよ。ほれ、あっちの森に住んどるドスの群れじゃわ。」 「ゆぅぅぅ~。しょうがないね。じゃあ、これだけで許してあげるよ。ゆっくりしていってね!!」 「ほいほい。ゆっくりゆっくり。」 と、まあこんな感じなのだ。 「ゆぅ~。お野菜さんが足りないよ。 人間さんをもっとすっきりーさせるか、どこかで捕まえて来ないといけないよぉ。」 ドスはある意味では賢く、お野菜を作れるのは人間さんだけであることを理解していた。 ゆっくりプレイスを貸し与え、森の危険から守ってあげる代わりに、お野菜を上納してもらう。 ただし人間さん自身が、お野菜しか食べられないことも理解しているので、搾取しすぎないように。 言ってみれば働きアリとクロシジミの幼虫の関係、養蜂業者とミツバチの関係。 ギブ&テイクの関係ということだ。 しかし、結局のところ、ゆっくりにしては賢明なドスまりさでも気づけていなかったのである。 新ドスによる開拓に適した土地は、この周辺地域にほとんど残っていないことを。 森の恵みを食いつくさないように、群れを分散させるなどの努力をしていても、 目に付けば種も卵も幼虫も、手加減無しに乱獲するゆっくり達の害によって、徐々に虫や草花が減っていることを。 そしてもうひとつ。 ドスがやってくる少し前までは、この村ではゆっくりによる畑荒らしを防ぐため、 村にゆっくりが下りてくるたびに、森の群れを駆除していた。 しかし、山に入るだけでも重労働、しかも何の収穫も産まない作業に頭を抱えた村人たちは、 ドスが山にやってきたことをきっかけに、一時しのぎの対策を思いついたのだ。 それは、 非常に不愉快ながら、年貢として収穫物の一部をゆっくりに渡すこと。 ゆっくりが農家に特に目の敵にされていた理由は、単に畑に侵入して作物を荒らす、 と言う程度では済まない問題を抱えていたからであった。 その問題とは、畑の荒らし方、そして、被害の大きさである。 ゆっくりは、手も足も無く、背も低い。だから、 大根ならば地上に出ている部分、 トマトやナスは茎の根っこあたり、 白菜などは外側の柔らかい部分だけ、 実にもったいない食べ方をするのである。 しかも、ちょっと味見程度に食われるならまだしも、 美味しいごはんが、しかも周囲一面にある、と見たら際限なく食い続けることができるのがゆっくりである。 腹いっぱい食ってはうんうんをひり出し、腹をすっきりさせてからまた食い始めるのだ。 結果残るのは、あたり一面売り物にならない程度に食い荒らされた畑。 地面から上の部分だけキレイに食べ尽くされた大根が並ぶ、変わり果てた大根畑を見たときの、 泣きたいを遥かに通り越した気持ちは、誰もが二度と味わいたくないものだったのである。 どんな屈辱と引き換えにしても。 そんな訳で、屈辱を噛み殺しながら収穫の一部をドスに渡して、 他の収穫物の安全を保証してもらう方が、計算できる損失なだけマシだったのだ。 当然、自分達が食うに困るような量を差し出すことは無いのだが。 だが、ゆっくり如きにやられっぱなしである事を、いつまでも放っておく人間など居ない。 計画は、間もなく最終段階に入ろうとしていたのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくりしていってね!」 「ん?ああ、ゆっくりしていってね。」 「おにーさん、ありすのおうちで、なにしてるの?」 間もなく独り立ちというところの、若いありすがおうちの前で出会ったのは、 笑顔のとても優しそうなお兄さんであった。 よく見ると、根元にありすのおうちがある大きな木に、紅い塗料で×を書いている。 「ああ、おうちを都会派にしてあげようと思ってね。ありすのカチューシャみたいで、キレイだろ?」 「ゆわぁぁ。とってもとかいはね!ゆっくりありがとう!」 「うん、どういたしまして。・・・ところでありす。」 「ゆ?」 「もし良かったら、ありすのお友達のおうちも、都会派にしてあげたいんだけど。」 「ゆ・・・ゆーん!ゆっくりりかいしたわ!おともだちのおうちに、あんないするわね!」 「うん、ありがとう。」 ・・・数週間前から、どの群れのゆっくりプレイスでも、 ゆっくりしたお兄さん、お姉さんを見かけるようになった。 彼らの多くは、こうやってゆっくり達のおうちに都会派な印を描いていってくれた。 この紅い塗料は不思議な事に、夜になると美しい青白い光を放った。 ゆっくり達はそれを知ると、さらにお兄さん、お姉さんに感謝したのであった。 別のゆっくりプレイスでは、たれ目気味でおっとりとした印象の若いお姉さんが、 子ゆっくりを卒業したばかりといった感じの若いちぇんに話しかけていた。 「ねぇえ?ちぇん。」 「わかるよー?」 「お姉さんに、ゆっくりプレイスが、どこからどこまでなのか、教えてくれない?」 「わかるよー?」 「あのね。人間さんも、森に入っちゃう事あるじゃない? そんな時、ゆっくりプレイスに入っちゃって、ゆっくり達のごはんを勝手に取っちゃったりしたら、 ちぇんも嫌でしょ?」 「わかるよー!ちぇんのごはんは、ちぇんのごはんだよー!」 「うん。じゃあ、教えてくれたら、あまあまあげちゃおうかな。」 「わかるよー!!」 お姉さんはゆっくり達に、群れの生息域(ゆっくりプレイス)の境界を聞き取り、 地図にメモしたり、目印の旗を立てたりしていった。 これで人間さんが、勝手に山の果物やキノコを取って言っちゃう事も無くなるだろう。 森のゆっくり達は、あのお姉さんはとってもゆっくりしていると語り合った。 こうして、村を囲む森一帯の、ゆっくりプレイスの場所も、ゆっくりのおうちの場所も、 村人全員に知られることになったのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 一方、村人たちの行動の真意など知る由もないゆっくり達は、 今日が最後となるゆっくりとした一日を、いつも通りゆっくりゆったりと過ごしていた。 このおうちに住むゆっくり一家は、父まりさに母れいむ、子れいむ1匹の3匹家族。 だが、子れいむとは言ってもすでにハンドボールサイズまで育っており、 間もなく独り立ちという事もあって、両親は先日すっきりーを終えていた。 植物型にんっしんで、赤れいむが2匹と赤まりさが3匹。 みんな、産まれる前からとってもゆっくりしていた。 母れいむはこれで5度目になるにんっしん期間を順調に過ごし、 今日は新たな命の誕生を迎えようとしている。 「ゆっ!れいむのゆっくりしたあかちゃんがうまれるよぉ!!」 「おちびちゃん、ゆっくりうまれてね!ゆっくりだよ!」 ぷるぷるっ・・・ぷちんっ!・・・ぱふっ! さすがに両親とも慣れたもので、 父まりさは優しく、赤まりさをお帽子で受け止める。 通常は草や木の皮で作った鳥の巣型のクッションで受け止めるものだが、 やはり親まりさのお帽子に受け止められる以上のしあわせーは無いものだった。 「ゆぅ・・・ゆぴゅう・・・ゆっ・・・」 「おちびちゃん、ゆっくり、ゆっくりでいいよ!」 「ゆぅ・・ゆぅ、ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!」 「ゆーん!ゆっくりしていってねー!おちびちゃん!おとーさんだよ!」 「おかーさんだよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆわぁ!れいむはおねーさんだよ!ゆっくりしていってね!」 新たな命の誕生。 子れいむは、初めての妹、輝いて見えるほど可愛い赤まりさの誕生に、単純ならざる感動を感じていた。 そう、子れいむは間もなく独り立ちの季節。 その時が来れば、将来を誓い合った子まりさと正式につがいとなり、 一緒におうちを作り、夜になれば、れいむのばーじんを捧げるのだ。 そして誕生する初めての自分のおちびちゃん・・・・・・ 自分の、初めてのゆっくりしたおちびちゃん達・・・ それは、どれほどゆっくり出来るのだろう。 ゆっくりした群れ、食糧の心配も、外敵の不安も存在しない、 ドスと多くのゆっくりしたゆっくりに囲まれた、最高のゆっくりプレイス。 たくましく狩りが上手で美しい父まりさと、優しくお歌と子育てが上手な自分。 その最高にゆっくりした環境と、最高にゆっくりした両親の元に産まれたおちびちゃん達は、 どれほどゆっくりしたゆっくりに育つだろう。 どれほどゆっくりした生涯を送るのだろう。 子れいむと、将来を誓った子まりさの独り立ちの日は、今日。 新しい命の誕生の瞬間に立ち会えた事は、 子れいむの新たなゆん生に、どんな影響を与えるのだろうか。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 「ゆ!まりさ、はやくおぼうしをよういしてね!」 ま、とりあえずは、両親の出産のお手伝いが先なのだが。 「まりさは、おねーさんがべっどさんにはこんであげるね!」 「ゆっくちー!」 一方、その子れいむと婚約関係にある所の、子まりさのおうちでも両親の出産が行われていた。 こちらもまた、植物型出産。 子まりさにも5匹の可愛い妹達が産まれたのである。 前の子が巣立つ直前に新しい子を産み、育て、また巣立ちの時がきたら新しい子を産む、 というペースがこの群れの、というかドスが決めた掟であり、習慣なのであった。 「ゆーん、げんきないもうとたちだよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆぁーん、おにぇーしゃん!ありしゅ、おなかしゅいちゃー。」 「むーちゃむーちゃさせちぇー。」 「ゆぅぅ・・・」 産まれて早々にワガママを言う妹達に、ちょっと気分を害した子まりさではあったが、 父まりさと母ありすは優しくなだめてあげる。 「まりさも、もうすぐおとうさんになるのぜ。わがままなんて、おちびちゃんのとっけんなのぜ。」 「まりさだってむかしは、いっつも『こんなのたべられないよ!ばかなの?しぬの?』とかいってたわよ。」 そう言うと、母ありすは自分の頭に生えていた茎を子まりさに差し出し、 妹達に食べさせてあげるように促した。 「ゆっ・・・まりさがあげて、いいの?」 両親とも、頭だけしかないのに、うんうんと器用にうなずいて見せる。 産まれたばかりの赤ゆっくりに、初めてのごはんとして茎を食べさせてあげるのは、 茎が甘すぎず苦すぎず、赤ゆっくりの味覚調整に最適であるため、 病気への抵抗力が、茎を食べることで初めて備わるという、ゆっくり特有の性質のため、 等の理由が本来のものだ。 だが同時に、初めて食事をくれた、もっとも赤ゆっくりにとってゆっくり出来る存在であるという、 潜在意識への刷り込みの効果もある。 その大事な機会を、子まりさに譲ると言うことは、 妹達と生涯仲良くして欲しい、という両親の意思表示でもあった。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 「おにぇーしゃん、ゆっくちー!」 「ゆぅ。おくちがよごれてるよぉ。ぺーろぺーろ。」 「ゆぁーん。しゅっきりー!」 「ゆぅん!ありしゅ、うんうんしゅるわ!しゅっきりー!」 「ゆわわわ、べっどのなかでしちゃだめだよぉ。」 「ゆぁーん、くしゃいわー!」 赤ゆっくり達は、好き勝手に食べ、汚し、排泄し、とても、とても手がかかる。 子まりさは、しかし、なんだかとってもしあわせーな気持ちになっていた。 「ゆふぅん。まりさも、おちびちゃんのせわをしてしあわせーになるなら、りっぱなおとななのぜ!」 「そうなの?まりさ、とってもゆっくりしてるよ!」 そして、独り立ちの時間はやってくる。 「うふふ、まりさ。ひとりだちしても、たまにはありすたちに、げんきなおかおをみせてね。」 「おかーさん。」 「いもうとたちも、みんなおねーさんにあいたいって、さわぐにちがいないのぜ。」 「おとーさん・・・ゆぅぅぅうう!まりさ、れいむとかわいいおちびちゃん、いっぱいづぐっで、 いっぱいいっぱいゆっぐぢぢで、みんなであぞびにぐるがらねぇぇええ!!」 「まりさ。ありす(まりさ)たちのおちびちゃん・・・ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐぢぢでいっでねぇぇええ!!」 「ゆーん、おにぇーちゃん、ないちぇるにょ?」 「みんな、みんなゆっぐぢぢでいっでねぇぇえ!!ずーりずーり、じあわぜぇぇええ!!」 「いちゃーい!ゆっくちできにゃいー。」 こうして子まりさのおうちでは、子まりさが巣立っていくまで、明るい、未来に向かっての、 底抜けにしあわせーな笑いが止む事は無かったのであった。 一方ドスのおうち、崖に掘った洞窟では、次代を担うドス達の教育が、 初代ドス直々に行われていた。 「一つ!ドスは、ゆっくりをゆっくりさせるための存在だよ!」 「ひとつ!まりさは、ゆっくりにゆっくりしてもらうんだよ!」 「二つ!ドスは、虫さんや、お花さんや、人間さんを支配する、ゆっくりの中のゆっくりだよ!」 「ふたつ!まりさは、むしさんや、おはなさんや、にんげんさんをどれいにするよ!」 「ゆぅ~・・・なんだかちょっと違うよ・・・。」 「まりさはゆっくりしてるよ!どすはばかなの?しぬの?」 ・・・じろり 「ゆぴぃいい!?こわいよぉぉおお!!ゆっぐぢにらまないでぇええ!?」 「(ゆ~。まあ、このドスは賢い方だけど、もう少しお勉強がいるね・・・。)」 若いゆっくりの群れを若いドスに任せて『かいったく』に向かわせるのはまだまだ先のようだ。 『先』はもうやってくる事は無いのだが。 こうして、群れの一日は過ぎていく。 今日も多くのゆっくりが生まれ、育ち、独り立ちをした。 体力と精力に満ちた若ゆっくりたちは、つがいを求めて森を駆けまわる。 群れは子れいむと子まりさのように、将来を誓い合ったゆっくりばかりではない。 そんな、お相手の居ない若いゆっくり達は、野生である以上傷一つ、汚れ一つ無いとは言わないが、 お飾りをキレイに洗濯し、あんよの下に敷いてしわを取り、 ごはんをいっぱい食べてゆっくりとした下膨れに磨きをかけて、求婚を繰り返す。 お互いが気に入った相手であったら、その日の夜には即すっきりー。 次はお互いの両親に報告し、当面はお互いのひとり暮らしのおうちを比べて、大きい方を新居にする。 ここは何せ10年近くゆっくり達が暮らす森だ。 新しいおちびちゃん数匹と、つがいで暮らせる程度の木の洞や洞穴などそこら中にある。 こうして群れは大きくなり、ドスも生まれ、また新しい群れを作って勢力圏を広げてきたのであった。 今日もまた、これまで通りのゆっくりとした未来が存在する事を信じて。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 夜。 子れいむと子まりさ。 いや、独り立ちをして同居するようになった以上、 本来は『れいむ』『まりさ』でいいのだが、不便なので子れいむと子まりさでいいだろう。 若い2匹は、ほとんどのゆっくりがおうちの中でゆっくりしている闇の中を、 ゆっくりプレイス(要するに群れの居住区域)の外までお散歩していた。 「れいむ・・・おほしさま、とってもゆっくりしてるね・・・」 「まりさ・・・ここは、とってもゆっくりできるね。」 そこは、2匹だけの秘密のゆっくりプレイス。 森の奥の少し開けた場所にある、小さな草原だった。 そこには小さな泉と、キレイなお花と、木々に隠れない視界いっぱいの星空があった。 子れいむと子まりさは、ドスによってれみりゃもふらんも追い払われたこの森で、 夜になるとココにやって来ては2匹で寝転がり、飽きる事も無く星空を眺めていたのである。 そして、どれくらいゆっくりと星を眺めていた頃だろうか。 ゆっくりプレイスの方から、何やらゆっくり出来ない声と臭いが漂ってきたのは・・・。 この夜のことを、この声と臭いに気づいてゆっくりプレイスを見にいった事を、 子れいむと子まりさは、生涯後悔することになる。 村人たちは全員が、今日、この日が来る事を熱望していた。 ゆっくりと言う目障りな存在に鉄槌を下せる日を。 周到な準備と計画、それは、60匹以上のドス達がそれぞれ支配するゆっくりプレイスを、 赤ゆっくりすらくぐれない、丈夫なゆっくり捕獲用ネットで囲うことから始まった。 ゆっくりプレイスの境界線は、目印の旗まで立てて、完璧に把握している。 まずまともなゆっくりなら、夜に出歩くことも無い。 ゆっくりプレイスに囲いを作る作業は何の妨害を受ける事もなく終了した。 そして、逃げ場を塞がれたゆっくり達に対して、本格的な駆除が始められた。 「おちびちゃん・・・まりさと、ゆっくりしてるよね。」 「ゆふふ、れいむ。もうおちびちゃんなんていっちゃ、わるいよ。」 「ゆぅん。れいむのおちびちゃんは、いつまでもおちびちゃんなんだよ。」 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくち・・・」 ここは、子れいむの両親のおうち。 おうちの上に生えている木は、当然夜の闇に青白く輝く目印がつけられている。 ざくっ! その、ゆっくりした一家が眠りに就こうとしているおうちの中に、何かが突き刺さるような異音が響いた。 「ゆぅ、ゆ?なんなの?」 「まりさ、おうちのいりぐちで、へんなおとがしたよ。」 「ゆぁーん、ゆっくちできにゃいよぉ。」 「ゆゆぅ。まりさがみてくるから、おちびちゃんたちは、べっどさんでゆっくりまっててね。」 「ゆぅん・・・ゆっくちりかいしちゃよ。」 「ゆぅぅ、なんなのぉ?・・・ゆぁぁぁぁあああ!なにこれぇぇぇぇぇええ!!?」 父まりさが入り口に向かうと、おうちの入り口を塞ぐバリケード、 いわゆる『けっかい』を、何か見たことない物が貫いていた。 「ゆぅぅぅううううう!!ゆっくりでていってね!なんなのこれぇぇえええ!?」 それは銀色に輝く金属製の道具、園芸用のスコップであった。 より正確に言うと、園芸用のスコップを長い棒の先端に括りつけたような、 槍に近い形をした道具であったのだが、そんなことは、ゆっくりに理解できるはずもない。 金属製のそれは、まりさの言葉を聞くまでもなく、ゆっくりと左右に動かされ、 『けっかい』の石や木の枝を崩しながら引き抜かれた。 外敵からおうちを守るバリケードは完全に崩され、おうちの入り口は今や、 くぱぁっと大きなお口を開け、そのあられも無い姿を外にさらすばかりとなってしまったのである。 父まりさも母れいむも数年生きていながら、実はこれまでれみりゃにすら出会った事が無い。 ここは、ドスに守られゆっくりの楽園となった、あらゆる外敵の存在しない世界だったのだから。 だから、これまで見た事も無い、聞いた事も無い敵を前にして、 父まりさはおちびちゃんを守る術すら思いつかず、ただ、こう叫ぶことしかできなかった。 「ど、どすぅ!どすーっ!!ゆっぐぢでぎないよぉぉおお!!ゆっぐぢだずげでぇぇえええ!!」 だが、その頃ドスの前には、そのスコップで作った槍とは比べ物にならない危険が対面していた。 「・・・・・・村長さんだね。何なの・・・何やっでるのぉぉぉおお!?」 だが、村長はドスの質問には答えるそぶりも示さず、 着流しの帯を解くと、ふんどし一枚の姿となった。 その全身は、ゆっくりには理解できようはずもない、重々しい鋼の鎧で覆われていた。 そう、筋肉と言う名の鎧で。 だが、ドスにも村長の脅威を感じ取ることはできた。 筋肉そのものではなく、その内側から発せられる、 巨大な岩を思わせる、押しつぶされるような圧力によって。 そして、村長は初めて重々しく口を開いた。 「おぬしで最後じゃよ。」 「ゆ・・・なに言ってるの?」 「・・・・・・この山のドス、全部で62匹。おぬし以外、全て駆除済みということじゃよ。」 「ゆ・・・?」 ドスは、その時初めて気づいた。 村長の足元にある黒いボロキレは、ドスが今日も教育を行っていた、まだまだ未熟な若ドスのお帽子であることを。 「・・・ゆがぁぁああ!!」 シュゴッ!! ドスは、それに気づくと同時にほとんど溜め無しのドスパークを放った。 必殺の一撃!! 村長が立っていた場所は、一瞬で閃光に包まれた。 だが、 その閃光をくぐった村長の低空タックルが、スパークが放たれるとほぼ同時にドスの下膨れに食らいついていた。 「・・!?」 「しっ!!」 村長のクラッチがドスの下膨れに完全に極まる。 いや、それ以上に深くねじ込まれていた。 村長の腕の長さではドスの体を抱え込むことなど本来不可能。 それを、ただ腕力だけでムリヤリ、ドスの体に腕をめり込ませ、 ドスを完全に両腕で抱え込んだのだ! 「ゆぎぃぃいい!?」 「ふんっ!!」 そして、その瞬間ドスの視界が一変した。 ドスの体が宙に浮かび、視界は自分の身長以上の高さに飛び上がる。 そして正面を向いていたはずの視界は、空から地面と向かい合うように変わり、 地面を見ていたと思った次の瞬間には天地逆さまに変わって ぐしゃんっ!! ドスの体は、地面に真っ逆さまに突き刺さった。 村長の技をなんと呼ぶべきなのだろうか。 裏投げ?ジャーマンスープレックス?ある意味ではブレーンバスターと言えなくもないが。 事実を描写すれば、村長の体が後方にキレイなアーチを描き、ドスを脳天から地面に突き刺したという形になる。 そして、ドスの眉毛から上は粉々に弾け飛び、ドスは逆さまのままゆっくりと意識を失っていった。 自分は、永遠にゆっくりしてしまう。 それを悟りながら、ドスは二つだけ疑問を持ちながら目を閉じた。 ・・・どうして自分は、こんな死に方をしなければならなかったのか・・・ ・・・この村長は、村人たちは、本当に自分の知っているあの村の人間さんたちなのか・・・ その答えは、人間達から見ればわかって当たり前のものであった。 為す術を知らず、ドスにも助けてもらえない父まりさと母れいむは、 産まれたばかりで動けないおちびちゃん達を守るため、意を決して外に飛び出した。 中にいようと外にいようと結果は同じであったが。 「ゆぁぁああ・・・あ?にんげんさん?」 「ゆ・・・どうして?」 だが、村人達がそれに答えることはない。 ころりっ、ころりっ。 父まりさと母れいむは、人間さんのあんよでころりと上下さかさまに転がされ、 「「ゆ?」」 そして次の瞬間、 さくっ!さくっ! 「ゆ・・・ゆぎひぃぃぃいいいい!!!」 上を向いた2匹のあんよに、スコップの槍が突き刺された。 「どぼぢでっ!あんよさんが、まりさのゆっくりしたあんよさんがぁぁぁぁ!!」 父まりさの叫びともとれる問いは、村人に完全に無視しされた。 「れいむだぢ、ゆっぐぢぢでだだげなのに、なんにもぢでないのにぃぃいいい!!」 母れいむのその叫びに、村人は一瞬だけチラリと視線を動かしたようだったが、 その視線は、痛みに苦しむれいむを黙らせるほどの、煮えるような悪意だけがこめられていた。 村人の暴力はそれで止まらなかった。 続いて手にした道具はガーデニング用の小さな、金属製の熊手。 村人はその熊手をおうちの中に突っ込むと、まずは赤ゆっくり達をベッドごとそろりと引きずり出す。 枯れ草を鳥の巣状に編みあげたベッドは案外頑丈だが、壊れて赤ゆっくりがこぼれると、 引きずり出すのが面倒になるので、この作業だけは丁寧だった。 「ゆぴゃーん!ゆっくちさしちぇー!」 「おにーしゃん、ゆっくちしちぇぇ!」 ベッドの上でもにょもにょと泣き続ける産まれたての赤ゆっくり達。 しかし赤ゆっくりの可愛らしい泣き声は完全に無視され、 村人は5匹の赤ゆっくり達を、いったん腰にぶら下げた麻袋に放り込んだ。 「ゆぴぃ!いちゃーい!」 「せみゃいよー!ゆっくちさせちぇー!」 「おちびちゃんがいたがってるよぉぉ!ゆっぐぢざぜであげでぇぇえ!!」 村人の作業は続く。 おうちの前の地面にスコップで、幅も深さも3~4cm程度の、細長く浅い溝を手際良く掘ると、 そこに腰の袋から取り出した植物の種をパラパラとまいていった。 それだけを見るなら、ココに花壇でも作るのだろうか、といった感じであっただろう。 実際その種は、この山で普通に生えていたような、ゆっくりにとっても美味しい草花の種であったのだから。 だが、この作業はこれで終わりではなかった。 「ゆぁーん・・・ゆぅ?おそとにだしちぇくれりゅの?」 村人は麻袋から先ほど捕まえた赤まりさを取り出すと、 「おそらとんでるみちゃー『すっぽり!』・・・ゆぁーん。せみゃいー。」 先ほど種をまいた溝に、顔が上に向くように赤まりさをねじ込んだ。 赤まりさはもにょもにょと動いて溝から出ようとするが、 サイズも溝にぴったりで、真上に這い出す力など無い赤ゆっくりには無理な話だった。 「ゆ、ゆぅぅうう!?おちびちゃんにひどいことしないでね!」 「おにーさん!おぢびぢゃんはゆっぐぢしたいいこなんでずぅぅ!ゆっぐぢざぜでぐだざいぃぃいい!!」 赤まりさも、赤れいむも、赤れいむも、赤まりさも・・・ 結局、両親の願いもむなしく、5匹の赤ゆっくりは全員溝にねじ込まれてしまった。 ・・・そして、溝にそっと土がかぶせられた。 「・・・ぴゅ・・・・むぴぃ・・・ぴぃ・・・」 「・・・・・・ゆ、ゆぁぁああああ!!おぢびぢゃん、おぢびぢゃぁぁあああん!?」 「どうぢで、どうぢでぇぇええええ!?ゆっぐぢだずげであげでぇぇえええ!!」 溝にかぶせられた土は、まだモソモソと苦しそうに動いており、 土の下にはおちびちゃん達がもがいているのが、両親からもわかった。 だが、それを掘りだす手段は、父まりさにも、母れいむにもなかった。 逆さまになり、あんよを深く傷つけられ、その場から動く事も出来なかったのだから。 そして、土をかぶせた溝の上に水筒から水が撒かれると、 体がふやけたのか、体力が尽きたのか、赤ゆっくり達のもがく動きは徐々に緩やかになり、 村人がおうちの中から山ほど貯められた食糧や家具、キレイな石などを熊手でひっかき出し終わった頃には、 両親の目の前で、ゆっくりした未来そのものの、可愛い可愛いおちびちゃんは、 まったく動かなくなっていた。 「お・・・ちびちゃ・・・?」 「どうして・・・どうぢでぇ・・・」 これだけ終えると、村人は次のおうち目指し、足早に去っていった。 父まりさも、母れいむも、結局命を奪われる事も無く、おちびちゃん達の埋まる地面を眺めたまま、 雨が降るか、飢え死にするまでこのまま放置されることになる。 わざわざあんよだけ傷つけて生きたまま放置するのも、赤ゆっくりを生き埋めにするのも、 別に大した理由があるわけではなかった。 ゆっくりと苦しむことで甘みが増すという話を聞き、 ならば苦しめて殺せば栄養価もあがって良い肥料になるのでは?と考えただけの、単なる思い付きである。 そう、ゆっくり達は、散々自分達で荒らし続けた森の養分として、 しっかりと役立ってもらわなければならない。 ゆっくりがやってくる以前のような、豊かな森に戻った時に、 ゆっくり達の罪は、初めて完全に浄化されるのだから。 「ゆ・・・なん、なの・・・?」 「ま、まりさも・・・わかんないよぉ・・・。」 子れいむと子まりさはゆっくりプレイスに戻ろうとしたが、その途中には、 途切れる場所も無いゆっくり捕獲用ネットが、ゆっくりプレイス全体を囲っていた。 そして、その中からは、ゆっくり達の泣き叫ぶ声が響きつづけていた。 声だけ聞いて済んでいたら、この2匹にとってどれだけ幸運だったであろうか。 だが、2匹の目には、人間さんにお飾りを奪われて必死でついていく、 大量の子ゆっくり達の姿がうつってしまった。 子ゆっくりと言うのも厄介なもので、 生き埋めにするにはサイズが野球ボール並という、大きさがネックになる。 成体ほどにはまとまった量の肥料にならない。 親子そろって木の根元で肥料になってもらうのは、 手間が子ゆっくりの数に比例して大きくなるので得策でもない。 集めてからまとめて潰して肥料にするのも手だが、 その後森にまくのも無駄手間で、ハッキリ言って処分がめんどくさいのだ。 とは言え生かしておくと成体まで育ってしまうので、確実に殺すしかないのだが・・・。 そんな訳で、村人たちは子ゆっくり用の処分場を、自分達の活動拠点でもある、 山を流れる小川の河原に、片手間で作ってしまった。 その処分場の姿を簡単に言い表すと、河原の大きめの石や木の板で囲った、 水の入っていない大きなプールと言うのが的確であろう。 他に特徴と言えば、そのプールの真上に、 河原に生える木に括りつけた、大きな網がぶら下げてあることくらいであろうか。 子ゆっくり達はイチイチ袋に詰めて持ち運ぶのも重くて大変なので、 お飾りだけ奪われ、この処分場についてこさせられていた。 子れいむと子まりさが見たのは、この光景である。 「ゆぴぇぇぇん、まりしゃのおぼうち、かえしちぇ!かえしちぇぇぇ!」 「ありしゅのかちゅーしゃしゃん、ゆっくちかえってきちぇぇぇ!」 「れいみゅのおりぼんしゃん、ゆっくち!ゆっくちぃぃ!!」 村人たちは子ゆっくりを連れてここまで来ると、プールの上にぶら下げてある大きな網に、 子ゆっくりのお飾りを放り込む。 「ゆぁぁあん!まりしゃのおぼうち、おりてきちぇぇぇ!」 これで子ゆっくり達は、プールの中に勝手に転がりこんでじっとしていてくれるのだ。 そして、ゆっくりプレイス中のおうちの駆除が終わった頃、この子ゆっくり達も最期の時を迎えた。 「おりぼんしゃん、ゆっくち、ゆっく・・・ゆぁぁあああん!!どうしちぇおみずしゃん、はいってくりゅのぉぉおお!?」 「まりしゃのおぼうち!ゆっくちかえってきちぇぇええ!!おみずしゃんがきちゃぅぅううう!!」 川からプールにまでつなげられた水路から、水が一気に注ぎ込まれたのであった。 「たしゅけ・・・がぼっ・・!!」 「おにーしゃん、ゆっくちたしゅけ・・・ごぼごぼ・・・」 「ゆぴぃぃいいい!?どうしちぇ、ありしゅ、ゆっくちしちぇちゃのにぃぃいいい!?」 だが、誰も助ける者はいなかった。 当然だ。 この子ゆっくり達が、『ゆっくりしている』事自体が村人にとって、 森の生き物全てにとって迷惑なだけだったのだから。 ごぽっ・・・ごぼ・・・・・とぷんっ・・・・・・ その光景を見終えた子れいむと子まりさは、声一つ発する事も忘れ、ひたすら逃げた。 その時・・・子れいむや子まりさと同年代の若いちぇんとありすが、 ゆっくり捕獲ネットの外側から、村人たちに向かって叫ぶのを見たが、 2匹は立ち止まりもせず逃げ続ける事を選んだのであった。 いや、立ち止まると言う選択肢が、頭に浮かばなかったというのが正しかっただろう。 一方、ちぇんとありすの方は・・・ この2匹がネットの外、つまりゆっくりプレイスの外にいたのは、 子れいむ達と同様、夜のデートのためであった。 つまり、子れいむ達同様、この夜の惨劇から逃げる事も出来たはずだったのだ。 だが、その幸運を逃してでも、この2匹は叫ばずにはいられなかったのだ。 なぜなら、2匹の視線の先には、 おうちに紅い塗料で目印を描いて回っていた、笑顔の優しそうなお兄さんが、 ゆっくりプレイスの境界を聞いて回っていた、たれ目気味でおっとりとしたお姉さんが、 子ゆっくり達が水没していく様を見下ろしている姿があったから。 そう、この2匹は、お兄さんとお姉さんを案内して回った、あのちぇんとありすだった。 「おにいざぁぁあん!?こんなのとかいはじゃないわぁぁあ!!」 「おねえさぁぁん!わぎゃらないよぉぉぉ!?どうぢでごんなごどするのぉぉ!?」 お兄さんとお姉さんも、2匹の事に気がついたようであった。 ゆっくりと2匹の方に近づくと、ネットをどかして2匹をゆっくりプレイスに迎え入れ、 そっと抱き上げてくれた。 そう、2匹が二人を案内して回った、あの日のように。 「おにぃさん・・・おにーさんは、とかいはよね?」 「わかるよー。おねーさんは、とってもゆっくりしてるんだねー。」 そして二人は2匹を両手で持ち上げると、 思い切り地面に叩きつけた。 両目玉が飛び出し、叩きつけられたあんよが、後頭部が、ぐしゃぐしゃに砕けるほどの勢いで。 ・・・そして、2匹は、二人の足で仲良く同時に踏みつぶされた。 お兄さんとお姉さんにとって、やはりこの2匹は特別だったのであろう。 わざわざ、自分の手でキッチリ息の根を止めてあげる程度には。 子れいむと子まりさは、必死で逃げながら、 ようやく働き出した頭で懸命に考えをめぐらしていた。 あれは何? 人間さん? 違うよ? 人間さんはゆっくりしてるんだよ? いっつも笑いながらお野菜さんをくれたよ? 村に行ってもみんな、優しく森まで送り返してくれたよ? なら、あれは誰? 誰・・・・れいむたち・・・なにをしたの・・・? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 明け方、全ては終わった。 村長は、子ゆっくり達の物であったお飾りが満載された網を背負って、川の中央へと向かう。 そして、川の中央までたどり着くと、網をそっとほどいて、中にあったお飾りを川へと流した。 解き放たれたお飾りが川にぷかぷかと浮かび、川面を色鮮やかに彩りながら、下流へと流されていく。 それはさながら、精霊流しのようであった。 そう、 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への、 村人たちからの、せめてもの供養であった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 子れいむと子まりさは、夜通し逃げ続け、 森を抜け、山を駆けあがり、それでも逃げ続けた。 そして朝日が顔を出し始めた頃、性も根も尽き果てた2匹はその場に崩れ落ち、 この日初めて、自分達の後方に広がる光景を目にしたのであった。 あたりは一面、岩肌がむき出しで草もロクに生えない、高原の荒れ地。 その遥かかなた、山のふもとには、木々の生い茂る広大な森が広がっている。 そのさらに向こうには、人間さんの村であろう、美しい畑が見えた。 「ゆぅ・・ゆぅぅうぅ・・・ゆぅぅぁぁああぅぅうぅ・・・」 子れいむと子まりさは、自分達が何を失ったのか、この時初めて正確に理解したのであった。 これまでれいむとまりさを守り、包みこんでくれていた、 森に住む全てのゆっくりの物であったゆっくりプレイスは、もう存在しない。 人間さんや、森の全ての動物達と理想的な(ゆっくり視点で)共存関係を取り戻すことも、もはや無いであろう。 あの森にゆっくりが再び受け入れられる日が来ることは、永久に無い。 人間さんと、人間さん以外の全ての動植物が森から姿を消す日まで、永久に・・・ 2匹はこの後まもなく、この岩肌むき出しの高地で、 大きな石の下に穴を掘っただけの、寒々しいおうちに住むようになった。 そして1週間後、2匹の間には、あれほど待ち望んでいた、ゆっくりとしたおちびちゃんが誕生した。 だが、そのさらに5日後、5匹の可愛いおちびちゃん達は、 ふかふかのベッドも、温かいおうちもない、隣近所もお友達もいない環境に恨み事をこぼし続け、 ロクに食事もとれない両親の元に産まれた事を呪いながら、一時もゆっくり出来ずに飢え死にした。 2匹は、自分達のかつて思い描いた未来が、 決してかなうことのないことを理解し、生涯嘆き続けることになったのである。 ※『ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか』へ続く ※登場キャラ設定 尾根 仁(村長): 身長227cm、体重247kg。 レスリング主体のファイトスタイルで、数々の野生動物を葬ってきた 通称『村最強の生物』。 人気エロ絵師のおねにいさんとは、名前がよく似ている。 挿絵 byおねにーあき 餡小話掲載作品 その他(舞台設定のみ共有) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 854 ごく普通のゆっくりショップ ふたば系ゆっくりいじめ 873 ゆっくり向けの節分 ふたば系ゆっくりいじめ 924 みんな大好きゆレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 934 暇つぶし ふたば系ゆっくりいじめ 943 軽いイタズラ ふたば系ゆっくりいじめ 1016 お誕生日おめでとう! ふたば系ゆっくりいじめ 1028 ゆっくり工作セット 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 冬-2. ふたば系ゆっくりいじめ 910 寒い日もゆっくりしようね 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 村長みたいに強くなりてぇ -- 2016-11-21 22 03 51 村長さんが居なかったら… ドスが勝ってたかも? -- 2014-05-11 21 14 34 これでれみりゃとふらんもゆっくりできるね! -- 2013-08-01 21 17 15 ↓*3地球の支配者面も糞も、でかい影響力もってんのは事実だろ^^; っていうか強い生き物が他の動物のニッチ奪うなんて当たり前なんですけどね。 -- 2013-03-19 10 34 50 村長最強じゃん -- 2013-01-23 15 47 42 ちぇんだけぜんぶ助けてね! -- 2012-11-21 21 10 57 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への これってさ、「ゆっくり」を「人間」に置き換えても成立するよね。 地球の支配者面して、動物を虫を山を森を海を荒らしまわって多くの生命を絶滅に追い込んできたんじゃん。 ゆっくりより遥かに強い分、自然にとっちゃ遥かに有害でしょ。 -- 2012-09-20 21 40 45 「ゆぅ~。お野菜さんが足りないよ。 人間さんをもっとすっきりーさせるか、どこかで捕まえて来ないといけないよぉ。」 ここスゲェイラッときた 後半で払拭されたけど -- 2012-03-19 15 57 45 れいむ一家のしあわせー描写にイラっときたけど 最後すっきりしたww GJ!! -- 2011-10-17 02 19 09 ↓*3 こいつもしかしてゆっくりじゃね? -- 2011-08-13 01 43 48 村長の人気に嫉妬 -- 2011-07-22 06 54 35 村長様マジパネェっす -- 2011-05-22 18 45 16 あれだな、ゆっくりだって一応は生き物だからなぁ… そう、 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への、 この部分がよくわからん。 まあこんなこと言ったらどうせ人間様()が 「ゆっくりなんて生きてる価値ないよ()()()()」とか言うんでしょうがね。 -- 2011-04-14 20 32 39 クソムシにも劣るゆっくり共が駆除されてすっきりー! -- 2010-12-21 01 05 19 村長がイケメンすぎるwww KOFにでてきそうだな -- 2010-12-11 20 50 31 もっと早めに駆除すればよかったとか思えなくも無いが、 害頭共ざまぁwwww 精霊流しするとは、村人は命の重みがわかっているな -- 2010-10-20 18 23 46 村長カッコイイ -- 2010-10-17 16 09 44 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 『おれはゆ虐SSを読んでいたと思ったらいつのまにか刃牙SSを読んでいた』 な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった 頭がどうにかなりそうだった… ヒャッハー!だとかヒャア!我慢できねぇ!だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… -- 2010-10-07 05 36 45 数百匹のゆっくりが描写も無く自然の驚異に飲まれたり駆除されたりするこの作者のゆっくりに厳しい世界でも ゆっくり五万以上にドス60匹のこの駆除劇は最高数なんじゃなかろうかw -- 2010-09-19 23 06 55 今ゆきのなかを読み返してきた。なるほど、最初に暴れまわっていたのがこの話の中で生き延びたいるやつか。 最初読んだときは不思議だったが、今なら分かる気がするなぁ。 -- 2010-09-18 23 37 51
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2574.html
罪のないゆっくり虐め 嘔吐描写 ぬるい ―――――――――――――――――――――――― 私は、コーヒーが大好きだ。 父にも「A子は血液がコーヒーできている」と言わしめる程。 そんな私が、最近はまったのは「クリームコーヒー」。 勿論、ただの生クリームではない。 「ぱちゅりーくりーむ」の、コーヒー。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 初めは、友人宅でゆっくりで遊んでいた際に、友人が冗談半分に 「ぱちゅりーって中身生クリームだよね。…A子、アンタコーヒー狂じゃん?クリームとか、コーヒーに入れたら美味いんじゃない?」 と言った事から、遊び半分で安価なぱちゅりーをその友人とワリカンで購入し、 虐めて中身を搾り出した上でそのクリームをコーヒーに入れてみたのである。 (余談だが、彼女も私も分類としては虐待お姉さんである。) …それが、非常に美味しかった。 ゆっくりの性質として、ストレスを受けると甘くなるという特徴がある。 あまり虐め過ぎると、逆に甘過ぎてしまって食べられた物ではなくなってしまうのだ。 その特徴を考えて無糖コーヒーにクリームを入れた所、 成体故にさっぱりとしているクリームと、虐めによって加えられた甘さがぴったりマッチし、初めて味わう深い味となった。 その経験でぱちゅコーヒーにはまってしまった私は、様々なシチュエーションのぱちゅりーで試しに試した。 例えば… 「ここはけんじゃなぱちゅりーのおうちよ!ゆっくりできないおばさんはでていくのよ、むきゅっ!」 購入したぱちゅりーをボールの上に移し、底部に穴を開けて中の生クリームを搾り出す。 「…むぎゅううう、おばざんな"に"じでるのよぉぉぉ!!!」 できる限り早く、甘みが出る前にクリームを搾る。 「…もっと…ごほん…」 …といった具合に作った、未虐待状態の成体ぱちゅりーは甘さ・まろやかさが極限まで抑えられたさっぱりコーヒー。 「ぱちゅりーのおちびちゃん、ゆっくりそだつのよ…むきゅう」 「ぱちゅりーとぱちゅりーのおちびちゃんにはゆっくりしたごほんをよんであげるのよ、むっきゅ!」 …自宅で種付けしたぱちゅりー2匹。 ぱちゅりー種は、飼いゆっくりとしての同種の番の中では最もうまくいく種類のひとつだろう。 とてもゆっくりと茎に付いた赤ん坊を愛でている。 この親には可能な限りストレスを与えず、かつ躾は済んで銀バッジを取得しているので物を壊す等の行動は無い。 「…むきゅ、おちびちゃんがうまれるわ!」 「ゆっくりおちてくるのよ!」 父役のぱちゅりーが、母役のぱちゅりーの茎の下に当たる部分にクッションの役割を担うタオルを丁寧に折って敷く。 二匹とも、初の赤ん坊で嬉々とした様子が手に取る様に感じられる。 …ぷるぷる、ぷちっ。 「ゆっくりしちぇいっちぇにぇ!」 「ぱちゅりーのかわいいおちびちゃん、ゆっく───」 ひょい。 「むぎゅううう、なんでおねえさんがおちびちゃんをとるのよぉぉぉおおお!」 「この子達はゆっくりできない病気にかかっているのよ、…ほら」 手に取った赤ん坊ぱちゅりーのおぼうしを、親ぱちゅりーに見せる。 「むっぎゅううう!こんなおびょうきさんぱちぇはしらないわぁぁ!!!」 色が、赤かった。 正しくは親の眠っている隙に上からカラースプレーを振り掛けただけであり、茎の形に紫の線が残ってしまっていたのだが… 赤ん坊の防護という名目から綿で子を覆っていたのだから、ゆっくりには気付かせずに済んだ。 むしろ、適当な説明を真に受けた親ぱちゅりーからの鉄壁な信頼を得る事にもなったのだから、ゆっくりというものは素晴らしい。 これがれいむならば、理解されない故、おまけに正論で鬼ゆが如く反対されただろう。 「むきゅううう、むきゅううう!」 「なんでみんなおびょうきさんなのよぉ!!!」 結局、全個体が病気と判断される結果となった。 「…この子達は、私が預かるわ。あなた達は気を落とさないで、また子供を作ってね」 「「むきゅううう…おねがいするわ…!」」 子供を預かる旨を淡々と伝える。 ぱちゅりーは理解さえさせれば多岐に渡る行為が可能なので便利である。 …彼女たちとこの子供達は、もう二度と会う事は無いのだが。 ボウルに子供達を落とし、帽子を外す。 帽子自体美味い物ではない上、カラースプレーがかかっているのだから付けておく意味が無いのだ。 子供達は、訳がわからないといった様子で、しかし目の前の銀色にきらめく景色にゆっくりとしている。 そこに、竹串を差し入れる。 頭蓋から底部まで貫かれた一匹の子は、目を見開いて一瞬、動きを止める。 「ゆっぴぃぃぃ!」 その後、その目を涙で濡らして大声で泣いた。 親ぱちゅりーの用途がペットの為あまり良い気はしないのだが、ここは美味しいクリームの為。 南無三、南無三と心の中で呟きながら竹串をどんどん刺していく。 「ゆぴっ、ぎゅぶ、ごふ、げふ…げぼっ!ごぼっ…」 種としてはかなりの貧弱性を誇るぱちゅりーだからか、 こちらが気付いて反応する前に竹串を刺していた個体は中身を吐きだしてずっとゆっくりしてしまった。 …我ながら準備不足である。 他の個体も貰いゲロを始めてしまったのでさっと中身を押し戻してセロテープで口を塞ぐ。これで嘔吐の心配はなくなる。 準備ができたら次々と、何度も繰り返して竹串を刺しては抜いて、また刺していく。 串が動く度に大きな眼から大粒の涙を流し、表情を歪めては瞳で激痛を訴える赤ゆ達。 腕も疲れるのだが、その後2時間程竹串を刺しては抜き、刺しては抜きを繰り返した所で、 顔を真っ青にした赤ゆっくり達を苦痛から開放する。 …無論、彼女達の為ではなく。 繰り返される激痛により甘く、また涙を流す事により濃厚となった赤ゆっくりのクリームを絞る為である。 口に貼ったセロハンテープを剥がす「…む、…ぎゅび」 そして、口の端に手をあてがって一気に真っ二つに引き裂いた「…p …これじゃあ、断末魔は間に合わないか。 そんな他愛もないことを考えながら、目の前の出来事に震える他の個体にも手を付け、 総ての個体の皮を剥いで中身を集めるとコーヒーを淹れる作業を始めた。 そうして淹れたクリーム・コーヒーは、やはり極上の甘みとクリームの濃厚さに溢れていた。 …これは朝起きた時に丁度いいかもしれない。 そんなこんなで、今日も様々な状況を作りながらゆっくりぱちゅりーのクリームを絞り取るのであった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ [本文に関係ない追記] 内容について、感想などの短文の引用は大歓迎ですが、 文章の一部を大幅に削る等した上で内容の意図を変更し、 作品の一部のみを他人に見せる為に公開する事はおやめ下さい。 …固い事書いた訳ですが、072部分だけ抜きださないでくれって話。 前回の作品をスレに虐待部分だけ投下された件で結局理由はイミフだったし糞恥ずかしいしで散々だった。 通常収録やそれに関する転載には問題のない文章にしたつもりですが何かあったらスレか チル裏等の方にお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【あとがき】 途中まで携帯小説・途中から酒が入ったテンションでやった。反省はしていない。 今までの作品 小ネタ415 にんげんさんちのあまあまさん ゆっくりいじめ2528 テンプレート ゆっくりいじめ2578 ゆっくりを瓶詰めにして海に流してみた このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1605.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま/コメントログ」 面白かった。偶然が重なったとはいえ、ゆっくりんピースのうざいところを潰せるのは面白い -- 2010-03-26 18 36 26 所詮偽善者の集まりだからな。ちょっと突けば本性なんてこんなもんだ -- 2010-06-29 00 09 07 ゆっくりんぴーす虐めってジャンルはないのかな? -- 2010-07-03 16 10 38 金と権力に品性が伴ってない人たちってたくさんいるよね。セレブ(笑) -- 2010-07-03 19 25 35 ゆっくりんピースざまぁwwww ゆっくりんピース苛め物もっと欲しいねぇ -- 2010-11-01 19 33 52 「たまたま」なら仕方ないな -- 2011-09-01 05 43 20 レイパーを駆除したって別に問題じゃないだろ。 ハムスターの飼い主だってネズミ駆除くらいはする。 -- 2013-08-07 09 53 47 「たまたま」だしね「たまたま」 -- 2016-01-08 23 31 20 愛誤団体ざまぁwwwwww -- 2019-03-30 01 14 40
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/524.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6/コメントログ」 ひどいなこれ -- 2010-01-28 11 56 42 良いんぢゃない? -- 2012-05-25 01 14 17 参考文献って程度で良いんじゃない?俺はこれ面白いと思うし、嫌なら読まなければ良いだけ -- 2012-12-15 09 54 59
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/602.html
※ゆっくりいじめ小ネタ369 ゆっかりクッキング?やゆっくりいじめ系782 非ゆっくり過敏症?の続きですが読まなくても無問題 れいむは激怒した。 かつて自分が愛したまりさの醜態に。 彼女はれいむ達の住む森で一番足の速いゆっくりだった。 そして、更なる強敵を求めて人間の街へと旅立った。 れいむを森に残して。 きっと人間さん相手でも一番になって帰ってくる。 そう信じて待ち続けることおよそ1ヶ月。 まりさは帰ってこなかった。 彼女のことが心配になったれいむは仲間達の制止を振り切って旅に出た。 まりさのように健脚でない彼女にとってはとても長い旅。 その道中で、れいむは様々な苦難を体験し、乗り越えてきた。 あるときはれみりゃに襲われた。 あるときはきめぇ丸の執拗な嫌がらせを受けた。 レイパーありすにすっきりさせらそうになったこともあった。 それでもれいむは全ての苦難を乗り越え、愛するまりさの元へと急いだ。 あてもいクセにゆっくり特有の無駄なポジティブさできっと会えると信じて。 奇跡的にもその無根拠な自信がくじかれることは無く、簡単にまりさを見つけることが出来た。 しかし、まりさはかつて彼女が愛したまりさではなくなってしまっていた。 見知らぬゆっくり達と一緒に猫車に乗せられ、人間さんに媚びるまりさ。 かつてれいむを見つめた綺麗な瞳は布のようなもので覆い隠され、その様子をうかがうことは出来ない。 れいむの知っているまりさなら、人間さんとゆっくりを従えて雄々しく森へと帰ってくるはずだ。 きっと、人間さんにおかしな事をされてしまったに違いない。 人間の女性にものの見事に手懐けられてしまったまりさの様子を木陰から伺うれいむはそんな結論を下した。 支離滅裂以外の何者でもない思考だが、そう思った瞬間からそれがれいむにとっての真実になった。 「きょうはさくせんさんをゆっくりけっこうするよ」 れいむは自分よりはるかに大きな人間を打倒するための手段を必死に模索した。 とにかく寝床を確保するために適当なゆっくりのおうちを奪って、集められるうちに食料を集めた。 それから、人間という生き物を何度も何度も観察して、彼らの弱点を見つけることに成功した。 「ゆっふっふ・・・おめめにいしさんをあてたらにんげんさんでもいちころだよ」 まれにゆっくりが窓ガラスを割って民家に侵入することがある。 そのとき、彼女達はよく膨らむ頬に空気をため、思いっきり石を吹くことでガラスを破壊する。 言ってしまえば今回の作戦はその応用である。 自然の中では準備に時間がかかりすぎるせいで戦闘には全く使えない技術だ。 しかし、ゆっくりがいることやゆっくりが膨れていることを気にも留めない人間相手ならば必ずしもそうではない。 「まりさぁ~・・・れいむとおうちでゆっくりしようね~♪」 そして、れいむはターゲットとなる人間が朝早くに猫車に大量のゆっくりを乗せて公園にやってくることを知っていた。 もちろん、その公園でゆっくりを遊ばせている間、ベンチに腰掛けてボーっとしていることも。 時間・場所・手段・・・いずれをとってもゆっくりの能力で出来る範囲内では非常に優れた選択に違いない。 れいむ自身、その自覚があるらしく、既に人間さんをやっつけた後のまりさとの新婚生活に思いをはせ頬を緩めていた。 恐らく、あと数分であの憎き人間がやってくる。 そしたらあの間抜け面にとって置きの尖っていて痛そうな石をぶつけてやる。 そうすればあまりに痛さに耐え切れなくなった人間さんはれいむにごめんなさいするに違いない。 これでまりさとの幸せな生活が帰ってくる、そう思いながらベンチの目の前でれいむはだらしない表情をしていた。 ざっ、ざっ・・・顔を見られないようにベンチに背を向けながら足音でターゲットの接近を察知する。 振り返りざまの一撃。これを確実に当てるための練習は何度もしてきた。 ここ3日の命中率は80%を超えているから、きっと大丈夫。れいむはやれば出来る子。 そう言い聞かせながらベンチに腰掛けた人間目掛けて尖った石を飛ばした。 「いでっ!?」 結果は見事命中。 石を目に当てられた男は手に持っていたれいむを放り投げてから、顔を抑えてうずくまった。 放り投げられたれいむはれいむにぶつかると「うにゅ・・・」と短く悲鳴を上げる。 そのれいむはすぐさま起き上がると、れいむに何か言うことも無く、急いでその場から立ち去った。 「いってー・・・何だよあのれいむ、クソッ」 幸運にも眼球に直撃せずに済んだ男はようやく痛みから立ち直り、れいむを捕まえて再びベンチに腰掛けた。 どうやら先ほど自分が手にしていたれいむと石をぶつけたれいむの区別がついていないらしい。 が、そのことに気付かないれいむは男の膝の上で驚愕し、久しく忘れていた死の恐怖に震えていた。 どうして相手の顔を確認しなかったんだろう。よりにもよっておねーさんよりも強いおにーさんに攻撃してしまうなんて。 「お、やっと来たか・・・」 男は恐怖のあまりに身動きひとつ取れないれいむを抱きかかえて立ち上がる。 彼の視線の先にはもうひとりの男。 見る人が見ればその表情には死相が見えそうな、妖気を漂わせた不気味な男だ。 「さあ、これが約束のれいむ偽装型ゆっくりおくうです」 「ありがとう、これでようやく復讐が出来るよ・・・」 「ご武運を祈っております」 男はおくうだと勘違いしているれいむをもうひとりの男に手渡すと足早にその場を後にした。 公園に残されたのは1匹のれいむとひとりの男だけ。 彼もまたれいむを抱きかかえたまま講演を後にし、霞ヶ関へと急いだ。 「おくう、俺の家族はな、警察に殺されたんだ・・・」 道中、人が居ない所で男はれいむに向かってそんな事を呟いた。 別に返事が欲しいわけでも、慰めて欲しいわけでもなく、ただ何となく呟いていた。 れいむを抱える腕に力が篭る。 「ゆぐ・・・おじさん、いたいよ。れいむ、ゆっくりできないよ」 「あっと・・・悪い。本当に警察の手にかかったわけじゃないんだがな・・・」 それでも、殺されたも同然だ。ゆっくりの大好きな普通の娘と妻だったのに。 男は腕に篭った力を少し抜きつつ、そう吐き捨てると小走りで最寄の駅へと向かった。 それから少しして、男とれいむは霞ヶ関に到着した。 「ふふふ、これでようやく・・・」 「ゆぅ・・・?」 男は不気味な笑みを浮かべながら警視庁へと歩いていた。 当然、れいむを連れて中に入れるとは微塵も思っていないが、そもそも入る必要も無い。 おくうは小型の核兵器級の破壊力を有し、飼育にはゆっくりの中でも最高難易度の免許が必要になる。 彼にとって重要なのは近づけるだけ近づいておくうを爆発させることだけ。 適当に近くの路地裏にでも隠れてそこでおくうを爆発させればそれで復讐が成し遂げられるのだ。 「なんだかえらく警備が厳重だな・・・でも、ここまで近づけば大丈夫かな?」 「ゆう・・・なんだかゆっくりできないよ」 警察の目を盗みつつ警視庁に近づく男が死ぬ気であることをれいむは本能的に察知し、酷く怯えていた。 彼はそんなれいむに済まなさそうな顔を向けつつ、彼女をアスファルトの地面に置く。 懐からライターを取り出し、彼女の頬に火をつけた。 「ゆぐ・・・あづいよ!ゆっぐぢでぎないよ!?」 「あ、あれ?・・・って、大声出すなよ」 「むぐーむぐー!?」 しかし、れいむの頬が黒く染まり、甘いにおいが立ち昇るだけだった。 頬を焼かれたれいむは熱さと痛みにやられて今にも泣き出しそうな悲鳴を上げる。 男は彼女の口を塞ぎつつ、場所を変えて点火を試みた。 「んー!んびぃ!?・・・ゆ゛っ!?」 髪の毛、あんよ、舌・・・一回一回の点火時間は決して長くないが、ライターの火は確実にれいむを苦しめる。 男は何度やっても一向に爆発しないことに焦りながら、何度も何度もれいむのまだ焼けていない場所に火をつける。 が、やはり爆発する気配は見られなかった。 「ゆうー!やべでね、れいむおぢざんどはゆっぐぢでぎないよ!?」 「・・・まさか、お前おくうじゃなくてれいむなのか?!」 「そうだっていっでるでぢょ!?ゆっぐぢでぎないおぢざんはぎらいだよ!?」 れいむは男の手を振り払うと火傷だらけの体を引きずって何処かへと跳ねていった。 幸いにも火傷は極めて軽傷だったために我慢さえすれば跳ねることも出来た。 男は去ってゆくれいむの後頭部を呆然と見つめていた。 2時間後。 今まで家族を思い出すのが辛くて避けて来たゆっくりとの接触によって在りし日を思い出した男は自首をした。 家族の大好きなゆっくりを犯行に使おうだなんて自分はどうかしていた。 警視庁を爆破してしまえばどれほどの影響が出るか、それがどれだけの人々を苦しめるか。 冷静になった彼は警察へと駆け込み、自分の計画とれいむ偽装おくうを売った男のことを洗いざらい話した。 その後の警察の動きは信じられないほどに迅速で、例のおくう販売人はあっという間に身柄を拘束された。 何でも、少し前に逃げ出したれいむ偽装おくうを捕まえた女性から連絡があり、他にもいるのではと警戒していたらしい。 そこに男の話が飛び込んできたのだ。流石に東京におくうがばら撒かれかねないという危機を前にしては警察だって本気を出す。 そういった経緯で、この事件は大事に至る前に終息した。 東京を、そして日本を救ったこの出来事の裏に一匹のゆっくりれいむの活躍があったことを知るものはいない。 ---あとがき--- 設定次第ではあるがおくうはテロに使われそうだ byゆっくりボールマン
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2413.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種/コメントログ」 台本形式はやめろ -- 2010-08-20 22 45 56 ↓そう言う、こうしろ、これはやめろ、的な言い方は控えた方が良い ただ、このSSは元ネタと同じで何がしたいのかよく解らなかった、長編にするならせめてある程度キリの良い所まで書いてから投稿した方が話の趣旨や流れが伝わりやすいと思う -- 2010-08-21 00 19 28 種ガンかよ・・・ -- 2012-04-14 02 54 40 これかいたやつ許さん ゆっくりいなくなってね!!!主さん -- 2013-02-22 12 04 59
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1475.html
おうちは誰の物? 19KB 虐待-普通 制裁 自業自得 ツガイ 野良ゆ 現代 虐待人間 おうち宣言もの お気軽にお読みください ・今回の話は暇潰しにピッタリ!・・・かな? では、ゆっくりしていってね!!! 「「ゆっくりしていってね!!!」」 家に帰って部屋に入った途端に、けたたましい声が響いた。 何事かと辺りを見渡してみれば、そこには荒れ果てた部屋とクソ饅頭が二匹。 白黒帽子、紅白リボン、片方の頭に蔓が生えてそこに小さな実が出来ている。 そんな違いは関係がない、些細な物。クソ饅頭はクソ饅頭だ。 おそらく今朝急いでたせいで玄関以外の、窓と門の鍵を閉め忘れていたのだろう。 そういえば今日は両親も旅行に行くとかで、家には誰も居ないんだった。 よくもまんまと入りおおせたものだ。 (やられた―――このヤロウ、よくも・・・) しかしどれだけ憤ろうとも、この馬鹿饅頭たちにそれが通じるわけもない。 「ゆっ、にんげんさんだよ、まりさ!」 「ほんとだ!にんげんさん、ここはまりさたちのおうちだよ!! にんげんさんはゆっくりできないからさっさとでていってね!!」 ほら、これだ。っていうか、最初言ってた事と違うくね? まあそれもどうでも良いことだ。 そしてこれも無駄な事だろうが、一応言っておく。 「あー、よく聞けクソ饅頭。ここは俺の家だ。 お前らが勝手にどう言おうが、それは変わらんぞ?」 「なにいってるの?ここはにんげんさんがつくったおうちだけどだれもいなかったんだよ! れいむたちのおうちにするよってちゃんといったけどだれもなんにもいわなかったよ!!」 「そうだよ!!ここはまりさたちがやっとみつけたゆっくりぷれいすだよ!! すてきにこーでぃねいとしてあげたしいままでのおうちとはちがってゆっくりできるよ!!」 「ここでゆっくりたくさんおちびちゃんうもうね!!」 「ゆゆ~ん♪ゆっくりしたおちびちゃんたくさんうまれてきてね!」 このとおり、全く聞かない。 ―――やれやれ。自業自得とはいえ、面倒臭い事になった。 まあだからと言ってやる事は何も変わらないのだが。 「・・・そうか。なら―――」 「ゆっ!?おそらをとんでる―――ゆ゛げっ!!」 「まりさ!?や、やめてね!さわらないでね!あっ、おそらをとんでる―――ゆぎゃん!!」 手早く奴等を掴んで外の庭に放り投げた。糞袋どもは痛みのせいで、呻いて動かない。 残念ながらドサクサにまぎれて糞袋の素をヘシ折ることは出来なかった。 そんなクソ饅頭を、馬鹿を見るような目で見下ろしながら俺は大きめの声で言う。 「ここを俺の家にするよ!!間違っても汚い野良ゆっくりの家なんかじゃないよ!! ・・・よし、誰も言い返さないな。じゃ、ここは俺の家な。さよなら、クソ饅頭。とっとと野垂れ死ね」 そしてゆっくりが痛みと驚きで何も言い返せないうちにお家宣言を済ませた。 はい、終わりました。とでも言うように窓を閉めようとしたが、クソ饅頭が食い下がってくる。 「ま、まってね!そこはまりさたちのおうちだよ!」 「はあ?じゃあ何でさっき俺が宣言した時にそう言わなかったわけ? 今更終わってから言うとかなんなの?バカなの?死ぬの?生きてて恥ずかしくないの?」 「に、にんげんさんがれいむたちをおそとにおいだすからでしょ!?ずるいよ!!」 「なんでそれがずるいんだよ。そうしちゃいけないって決まりでもあるわけ? ないよな?悔しかったら同じ事してみれば?まあ家に近づいた瞬間に殺すつもりで蹴飛ばすけど」 「「ゆぐぐ・・・」」 言葉に詰まる糞袋。所詮ヤツらの知恵などこんなものだろう。 しかしこのまま放っておいても消えそうにない。 万が一、そのままここで餓死されても困る。後片付けが面倒くさいのだ。 バスケットボール大のゴミ饅頭の片付けなど断じて御免被る。 やれやれ・・・こういう回りくどいやり方は面倒くさいんだけどな。 「仕方ないか・・・じゃあ、ここをお前達の家にしてやろうか?」 俺の言葉を聞いて、急に目を輝かせる糞袋ども。 「ゆっ!?ほんとう?れいむたちのおうちかえしてくれるの?」 「やったねれいむ!!やっとにんげんさんもわるいことしたってみとめたんだね!!」 「ゆゆ~ん♪やっぱりせいぎはかつんだね! れいむたちきぶんがいいからとくべつににんげんさんはゆるしてあげるよ!! でもゆっくりできないからにんげんさんはさっさとおうちからでていってね!」 「それとついでにおわびとしてあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!」 言いたい放題の二匹。 精々今のうちに吠えていろ。本題はここからだ。 「まあ何でもいいけどな。家にするなら気をつけておけよ。 これから少しでも気を抜けば俺がここに来てお家宣言するから」 「「ゆ゛っ!!?」」 驚いて固まる二匹。当然の反応だろう。 が、かまわず続ける。 「お前達が寝ている間でも、お外に“ぴくにっく(笑)”に行っている時でも、 勿論餌の確保のために狩り(笑)に出ているときでも、気を抜けばいつでもするからな。 今度は絶対チャンスはやらないから精々気を張っておけよ」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・?」 あまりの展開にどうやら混乱しているようだ。 仕方がない。解りやすく説明してやろう。 「やれやれ・・・おまえたちはこのままゆっくりした家さえあれば生きていけるのか? 寝ずにずっと誰か入ってこないか見張ってられるか? チビが生まれたとして、やつらは我侭だぞ?ずっとこの家の中だけで我慢して過ごせるのかな? お前達だって、ずっと外に出ずに生活するなんて無理だろう?おうちは篭る為のものじゃないんだから。 それにここにはお前達の手が届くところには食料なんか無いぞ?外まで取りにいかなくちゃな。 見たところ留守番を残す余裕があるほど、お前等狩り(笑)が上手いわけでもないんじゃないか? なら全員が食料集めに出て家から誰もいなくなる間、誰かがお家宣言を止めてくれるのか? チビだけ残してもまるで役に立たないだろうし、逆に侵入者にあっけなく、無残に殺されるだろうな。 ただでさえさっきのように簡単に放り出されるのに、お前達にこの家を守る事が出来るのかな・・・? 答えは全てNOだ。お前たちにこの家を守る方法なんて一つもない。 例え俺が追い出さなくてもそこらのゲス饅頭に入られて、追い出されて、下手すりゃ殺されて、それで終わりだ。 当たり前だよな。だって侵入者を防ぐ方法なんか、お前達には無いんだから。 試しに今の立ち位置を俺と入れ替えてみるか?まあ十秒と掛からずに今の状況に戻るだろうけど」 糞袋は今の俺の話をたっぷり数十秒ほどかけて理解し、慌てふためいた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ。れいむ、どうしよう!!ゆっくりしたおうちさんなくなっちゃう!!」 「まりさおちついてね!!・・・そうだ!けっかいをはればにんげんさんなんか「無理だね」ゆ゛っ!?」 紅白糞袋の提案を俺は一瞬で遮って叩き落した。 「お前の言う結界ってヤツは、あれだろう? 木の棒入り口に立てかけただけの、わけの分からん粗末なやつ。 あんな物は人間が一払いすれば吹き飛ぶし、そもそもどうやって枝を立てかけるんだ? この窓はお前よりも何倍も大きいぞ。これを塞ぎたいなら、でっかい木の幹でも持ってこないと到底無理だな」 「ぞ、ぞんなぁ・・・」 紅白糞袋が一気に沈み込んだ。 それならば、と白黒糞袋が躍り出る。 「じゃあほんとはいやだけどにんげんさんをどれいにしてあげるよ!! まりさたちをおそとにつれていったりあまあまよういしたりしてね!!」 何かと思えばそんなものか。 糞袋の提案を鼻先で笑い飛ばして、俺は言う。 「ハッ。あのなぁ・・・俺をわざわざ招き入れてどうするんだよ。 奴隷もなにも前提から狂ってるぞ、それ。 ちゃんと人の話聞いてたか?どうしようもない馬鹿だなお前。バカ。バーカ。」 「う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛!!ばでぃざばがじゃな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 思いっきり小馬鹿にされて悔しそうに唸る馬鹿を余所に、 多少立ち直った紅白糞袋が体中を妙な汁で濡らしながら尋ねてくる。おそらく涙のつもりだろう。 「じゃあどうやっだらごのおうぢとられなぐでずむのおおぉぉ゛ぉ゛!!?」 「簡単だ。鍵をかけりゃいい。それだけで外からは誰も入って来れなくなる」 「でいぶだぢぞんなのわがらないよおぉぉぉぉ!!」 「そりゃそうだろ。仮に解ったとしてもお前らじゃ閉めれねーよ、饅頭モドキ」 俺の淡々とした答えに、今度こそ完全にうつむいて泣き崩れる糞袋。見苦しい事この上ない。 入れ替わりに今度は白黒が起き上がった。見事なコンビネーションだ。 事前に打ち合わせでもしていたのだろうか?などと要らない事を考える。 「解ったか?この家は俺が住んでる、人間によって作られた、人間のための家なんだよ。 お前らにとっては大した豪邸だろうが、クソ饅頭じゃ何一つ活かせないんだって。 ましてや外敵から身を守る手段も無いんじゃ住み着こうなんぞ到底無理な話さ。」 「じゃ、じゃあどぼじでばでぃざのおうちせんげんは・・・」 「そりゃ俺だって日がな一日中家にいるわけじゃないさ。 鍵はうっかり閉め忘れてたんだよ。お前等は悪運が凄く強かったってだけだな。 納得できないか? なら・・・お前達も起きてる間に狩りをするだろう?そして、それはお前達だけじゃない。 人間だって昼間は狩りと同じようなものに出かけてるんだよ。それも沢山の時間な。 それだけの時間をかけてるから、お前達よりもゆっくりしたところに住めるし沢山美味しい物も食べられる。 元々知恵も、もって生まれた身体も、何もかもが違うんだ。身の程を知れよ、クズ」 「「・・・・・・」」 糞袋達はうつむきながら、黙って聞いている。 「そもそもなんでウチに入り込んだ? どうやら人間が自分達よりも強いものだとは解っていたみたいだが」 「でいぶたちおぢびぢゃんができていまのおうちがすべなぐなっだんでずぅ・・・」 「このまえのあめさんでだんぼーるさんもこわれちゃったしどうしようっておもってたら だれもいないゆっくりしたおうちがあっだがらここをばでぃざたぢのおうぢにじようっで・・・」 一見可哀相に思えるが、子供を作ってこうなったのは自業自得だし 粗末なダンボールの家が壊れて路頭に迷う事など、野良ゆっくりにとっては日常茶飯事だ。 どれも哀れみをかける理由にはなりはしない。 最も、理由があったとしても哀れみなどかけるはずが無いのだが。 「そうか。それはご愁傷様。じゃ、さっき言ったとおりそこらで野垂れ死んでくれ。 あ、ここでは死んでくれるなよ。片付けるの面倒だから二度と姿をみせるな」 「どぼじでぞんなひどいごどいうのぉぉぉぉ!!?」 「おでがいじばず!だずげでくだざい!! がわいぞうな゛でいぶだぢをだずげでぐだざい!!!」 「嫌に決まってるだろ、馬鹿じゃねーの?あぁ、馬鹿なのか。 ・・・いや、まてよ。 おい、少し助けてやろうか」 「ほ、ほんと!!?」 俺の提案に、先ほどとは一変して目を輝かせる糞袋たち。・・・ウゼェ。 「お前達の家は用意できないけど、それ以外の事ならしてやろう」 「なにくれるの?もしかしてあまあまさん?」 「やったー!!あまあまさんだ!にんげんさん。はやくちょうだいね!たくさんちょうだいね!!」 勝手に騒ぐ馬鹿は放っておいて、話を続ける。 「それにしてもお前達も大変だよなあ。 住むところなくした上に、そんなに沢山の子供まで抱えて・・・」 「そうだよ!れいむたちかわいそうなんだからやさしくしてね!!」 「そうかそうか」 「でもおちびちゃんたちはゆっくりできるよ!!ゆゆ~ん♪」 「ゆっくりうまれていいこになってね!!」 「ああ可哀相だなぁ」 頭の蔓に、生意気にもいとおしげな視線を送る二匹。 そんな二匹を無視して 「「かわいいかわいいおちびちゃん!!」」 「だから・・・」 蔓の生えたほうの糞袋の頭に手を伸ばし 「「ゆっくりそだっていってね!!!」」 「ゆっくり間引かれていってね!!!」 蔓の根元を掴んで思いっきり引っ張った。 「「ゆ゛っ!!?」」 うろたえる二匹。そんなことにかまわず、俺は引っ張り続ける。 「い、いだい!いだいぃ゛ぃ゛!!」 「な、なにするの!?やめてよ!いたがってるよ!!」 「知るかよ!こいつらがいなけりゃもう少しお前らも生きやすくなるだろ?」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!じんじゃう!おちびちゃんがぢんぢゃうぅぅ゛ぅ゛!!!」 そうしてる間にも糞袋の頭の蔓は、ブチブチと音を立てて引きちぎられていく。 蔓に付いていた実も、千切れるにしたがってどんどん萎んでいった。 千切れる音以外に実からも何かが聞こえてくるが、気にしない。 「ちゅ・・・きゅ・・・・・・ち・・・」 「あ・・・きゅ・・・おきゃ・・・ちゃ・・・・・・」 「ちゃ・・・え・・・きゅ・・・りゅ・・・ちぃ・・・・・・」 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!おぢびぢゃんがあぁぁ゛ぁ゛!!!」 「い゛やぁぁ゛ぁ゛!!までぃざだぢのゆっぐりじだあ゛い゛のけっじょうざんがぁぁ゛ぁ゛!!!」 「ハハハハハ!!もう全部死にやがったか?脆いなあ、オイ!さすがクソ饅頭の素だ!! 何が愛の結晶だ。ただの汚ねえゴミ屑じゃねえか!!“いいこになってね!!”だってよ!ハハハハ!!!」 全て萎みきったにもかかわらず、俺はかまわず引っ張り続ける。 「要らないガキはみんなゆっくりせずに死んでいってね!!!」 「「やべでぇぇぇぇぇぇ!!!」」 そして、ブチンという音と共に、蔓が糞袋から完全に剥がれた。 「「「きゅ・・・・・・っ!!」」」 「あ゛・・・あぁ゛・・・おちびちゃん・・・とってもゆっくりしてたのにぃ・・・」 「どぼじでぇ・・・?どぼじでこんなひどいことするのぉ・・・?」 ボロボロと涙を流しながら、騒ぎ疲れてぐってりした糞袋たちが尋ねてきた。 「酷い事とは随分だな。俺はお前達が生きやすいようにしてやったってのに。 まあ何でと聞かれて、強いて言うなら・・・お前等が命を語るのが気に食わなかったってだけだ」 何でもないことのように言い放つ。 「「ぞ、ぞんなぁ゛・・・・・・」」 「まあこれでお前等が人間の家に住むってことがどれだけ無茶な事なのかわかっただろ? わかったらそろそろ本当に出て行ってくれ。もう来るなよ。キモいんだよ、お前ら。 大丈夫だ。今度からはちゃんと鍵掛けとくからもうここには入れないし、安心して惨めに底辺を這いずり回れ」 「や゛だ・・・ゆっぐりじだいぃ・・・」 「ばでぃざ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おらよっ!!!」 「あ゛ぁ゛ぁ゛!おぞらをおぉぉ・・・・・・ぶげっ!!」 「で、でいぶぅ!!・・・ゆ゛っ、ゆっぐりやべ・・・・・・ゆ゛ぶぇえ゛!!!」 結局いつまで経っても出て行きそうにないので仕方なく、抵抗できないほど消耗したところで外に放り投げた。 どこにぶつかったかは知らないが、弱弱しく助けを呼ぶ声が聞こえるのでどうやらまだ生きているらしい。 その声を聴いて少し溜飲が下がった俺は、 手に持っていた蔓を、実ごと足で徹底的に磨り潰して土と混ぜてから、部屋の片付けをするべく窓から家に入った。 勿論思うことは一つだけ。 「ざまあみろ」だ。 ―――――――――― 翌日の夜。用事から帰ってきた俺は、家の門の前に二つの影を見つけた。 ズタボロになった薄汚い糞袋だ。どうやら昨日のやつららしい。 門に必死に身体を押し当てて中に入ろうと無駄な努力を続けていたが、俺の姿を見つけてすぐにやめる。 そしていかにも『私達は可哀相です』とでも言いたげな素振りでこちらを見てきた。 無論それを見ても、百人中九十八人が「潰したい」と思うであろう気持ち悪さだが。 「ゆ・・・にんげんさん・・・」 「れ、れいむたちをたすけてね・・・」 うぜぇ。何をしていたかは火を見るより明らかだが、一応確認しておこうか。 「・・・何の用だ?」 「でいぶたちやっぱりこのままじゃしんじゃうよ・・・」 「もういちどにんげんさんにたすけてもらおうとおもって・・・」 「へぇ、そうか。・・・で、家には入れなかっただろ?」 「「ゆ゛っ!?」」 二匹の顔色が変わった。やっぱりそうか。身体に付いた跡で丸わかりだっつーの。 そんなこともわかんねえのか。バレバレなんだよ、クソ饅頭が。 「だから言っただろ?鍵掛けてるから入れないって」 「ど、どぼじでばれちゃったのぉぉぉ!!?」 「にんげんさんならだませるとおもったのにぃぃぃぃ!!」 「おまえらみたいなマヌケ以外なら誰でもわかるわ、能無しども。 いくら極限状況でも、あんな目にあった次の日にわざわざそこに戻って助けを求めるようなやつがいるかよ。 どうせチビがいなくなってもどうしようもなかったからって、もう一度家に入って盗れるもん盗ろうとしたんだろ?」 糞袋は両方黙っている。図星のようだ。 「だから言っただろ? 万が一の悪運に縋る以外にお前らが人間様の家に入るなんてことなんかできないんだって。 今日はお前らなんかにかまってる時間は無いんだわ。別に全く残念ではないけどな。 だから・・・オラッ!!」 「ゆぶっ!!」 「ゆげぇ!!」 思いっきり糞袋に蹴りをくれてやった。 重い饅頭なのであまり飛びはしなかったが、双方共に片目から頭にかけて深くえぐれている。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのおめ゛め゛えぇぇ゛ぇ゛!!」 「いだい゛いぃぃ゛ぃ゛!みえないよぉ゛!でいぶちょっどじがみえないよぉ!!」 激痛と狭い視野に驚いて転がりまわる糞袋に近づいて、更に帽子とリボンもズタズタにしてやった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじざん゛ん゛ん゛!!!」 「でいぶのまっかなおりぼんがぁぁ゛ぁ゛!!!こ・・・これじゃも゛うゆっぐりでぎないぃぃ゛ぃ゛・・・」 命と同じくらいに大事な飾りを見る影も無い姿にされた二匹を尻目に、俺は門を開いて玄関へと進む。 「これは来るなって言ったのに、また来た罰だ。 俺は優しいから片方の目は残しておいてやるよ。まあ次見たら残りも潰すけど。 じゃ、精々惨めに生きて、無様に野垂れ死んでくれよ!」 あばよ、と言い残して俺は門の鍵を閉めて家に入った。 相変わらず糞袋どもは「どぼじでぇ!どぼじでごんなごどにぃぃぃ゛!!」などと言いながら転がり回っている。 俺の警告を聞いていたかどうかはわからない。 が、また来ても、それからまた来ても、何度来ても、俺はあいつらを殺さない。 「―――思う存分生きてのたうち回れ、クソ饅頭」 ドアを閉める寸前に、そうボソリと呟く。 決して楽には死なせない。俺に関わる限り、全てを生きたまま奪ってやる。 苦しんで、苦しんで、一片の救いも無くこの世の全てに絶望しきって死ね。 これはただの報復。不法侵入に対する報復。 あんなクソ饅頭ごときが人様の部屋を好き放題荒らしまわった。 たったそれだけでも、ゆっくりに対してなら十分な理由になる。 分不相応な野望を持った結果がこれだ。ざまあみろ、クソ饅頭が。 もう一度、ドアの少し向こうで転がっている奴等に向かってそう呟いて、俺は口元を歪めた。 ・ ・ ・ ・ ・ 「どぼじで・・・どぼじでぇ・・・」 片目を失くしたれいむとまりさはかつて夢見た、ゆっくりしたおうちの前で泣き崩れていた。 「ゆっぐりじだおうちさん・・・にんげんざんみだいにゆっぐりじだゆんぜいがぁ・・・」 どうしてこうなったんだろう。 あのおうちさえあれば、何もかもが上手くいくと思っていたのに。 美味しいものが食べられて、生まれてくるはずだったおちびちゃんたちとゆっくり過ごせると思っていたのに。 でもあっさりと奪われてしまった。いや、奪われたんじゃない。 実際に全部人間の言ったとおりになってしまったということは、きっとあの人間が言った事は本当だったんだ。 これはあの人間のおうち。人間のおうちに住むなんて、まりさたちには無理なことだったんだ。 「ばでぃざぁ・・・ごれがらどうずるのぉ・・・?」 つがいのれいむも、もうゆんゆん泣く気力すら残っていない。 これからどうすればいいかなんてまりさにもわからない。 じぶんたちには、なにものこってないから。 ゆっくりうまれてくるはずだったおちびちゃんたちも、 ゆっくりしたものも、そうでないものもみつけることができたおめめも、 れいむとおたがいにほめあった、とってもきれいでゆっくりできるおかざりさんも、 とってもりっぱだったまりさたちのおうち(だと思っていたもの)も、 そして、これからはいままでよりもゆっくりできるだろうとおもえていた、かすかなきぼうでさえも。 もうじぶんたちには、なにひとつとしてのこっていないんだから。 これからどうしようか。 だれか、ゆっくりをかってるやさしいにんげんさんにかいゆっくりにしてもらえるようにおねがいしようか。 ―――だめだ。いやだっていわれてきっところされちゃう。 ものごいさんになって、なにかもらえるようにがんばっておねがいしてみようか。 ―――だめだ。じゃまっていわれてきっところされちゃう。 やさしいゆっくりにたすけてもらえるようにおねがいしてみようか。 ―――だめだ。きっとおかざりもないゆっくりなんてゆっくりできないっていわれてころされちゃう。 それならこれからはれいむとふたりでだれにもみつからないようにくらしてみようか。 ―――どこで?おめめがかたほうないゆっくりじゃ、きっとゆっくりできないものをみつけられないしにげられない。 じゃあだれかからゆっくりをうばってしまうしかないのか。 ―――だれから?こんなにぼろぼろのまりさたちがかてるものなんて、どこにいるの? ―――もういいや。このままゆんせいおわっちゃわないかなぁ・・・ 「う゛ぅ・・・おぢびぢゃん・・・おうぢざん・・・おりぼんざん・・・ゆ゛っぐりぃ・・・ばでぃざ?」 かんがえても、かんがえても、じぶんたちがゆっくりできるすがたがちっともおもいうかばないので、 ぼそぼそつぶやきつづけるれいむをほうっておいて、まりさはかんがえることをやめました。 ・あとがき ゆっくり相手なら適当に屁理屈こねるだけで十分だよ。 ってことで適当に息抜きで書いたやつでも上げときます。 次の作品上げるまでのつなぎになればいいなーって思ったり。 なにか他の方の作品と感じがかぶってそうなのはスルーしてくださると嬉しいです。 あとどちらに蔓が生えていたのかはご想像にお任せします。 正直どっちでもイラッと来るのは変わらないんで。 ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます! ではまた今度! 小五ロリあき 挿絵 byM1 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさはやめてやれよはないわー。結局まりさは多少賢かったかもだけど同罪じゃん。 -- 2016-05-12 17 25 22 ザマァw -- 2016-04-15 18 54 58 おい、まりさはやめてやれよ。れいむだけにしろよ。 -- 2016-03-17 06 15 31 僕は小学6年生なので キリッ -- 2016-01-27 23 49 18 ↓あなたは働いているんですか? -- 2014-06-14 09 56 01 まあ、正論だよな 俺達は働いて食料を得てる訳だし -- 2013-11-29 00 15 56 お兄さんはひとつ奪い忘れたようだ。 すべて奪うなら、れいむからまりさを 奪わないとたったひとつ希望が残るよ まぁ、お兄さんの慈悲だろうがww -- 2013-04-07 01 09 13 完全論破ww -- 2013-03-15 01 08 25 あばばばばばっば -- 2012-10-17 19 59 53 ざまぁすぐる -- 2012-08-03 11 42 22 ィヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ざまあおおみじめみじめお兄さんに拍手ーーー -- 2012-07-24 18 23 32 たまんねぇなぁおい能無し糞饅頭が!あん? -- 2012-03-23 05 16 16 ヒャッハアアアアア!! 糞袋は虐待だぁあああああああ!!! -- 2011-12-16 00 44 48 ゴミ掃除がイヤだから駆除しなかったのに、動けなくなるくらい痛めつけてどうすんだよ -- 2011-07-12 20 24 15 ↓少なくともゆっくりが人間追い出して人間の家に住んでも意味が無いことは確かだろ 稼ぎの無い人間がン億の家に住んでも維持できないのと同じ 身の程を知れってことだ -- 2011-06-27 17 39 09 ↓↓人間の主張の正しさ…? ただの屁理屈だと思うが… まぁ糞饅頭を破壊することに異論はない -- 2011-06-25 14 25 21 やっぱり王道であるテンプレ展開はゆっくりできるね! -- 2011-06-22 04 48 11 最期に人間の主張の正しさと自分のクズっぷりを理解出来た点に関しては まあ、まだ見所のあるまりさだったな。 -- 2011-02-11 22 31 24 まりさかわいそう れいむはどうでもいい -- 2010-12-11 12 39 27 ざまぁwww とても気分爽快だよ、お兄さん! 論破して身分相応判らせて制裁。とってもすっきりー! -- 2010-10-26 22 41 23